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発声する時に必要な喉開けのテクニック


 

喉開けも色々
一言に喉の開け方と言っても色々です。たとえば、それが喉の奥の方で開けた場合喉に力が入ってしまって、開ける効果は出ません。かえって、喉が緊張してこもった声・硬い声になってしまいます。それに開ける深さとスピードも表現効果に関係します。深さは共鳴の量、スピードは強さ・クレシェンドに関連します。

発声・共鳴の基本に立てば、頭頂へ抜けるべきになります。喉を開けることに集中すると胸声区への共鳴が多くなり、倍音の中の低い共鳴の声が多くなります。したがって重い声になってしまいます。

 

頭頂へのラインで
頭頂へのラインを通って頭頂へ抜ければ声質は統一されることになります。同じ抜け方にすれば倍音が揃って声質が揃うわけです。

[ 深さ・スピード・共鳴ライン ] と深さの限度を習熟することが必要です。もちろん前提として下アゴを緊張させたり、力を加えたりしないことがマスターできている状態の上のことです。

次に常に使うかいつ使うか。クラシックでは常に開けておくのでしょう。しかしポップスは言葉を優先するとして、日本語の発音を優先すれば、常に開けておくわけではなく、必要なところで開けることになります。それは音楽・ことばのエネルギーが強い所と言えるでしょう。

 

上アゴ上げ
「上アゴ上げ」とは、上アゴの上部に圧力をかけるといった感じです。

[練習方法]
前段階として上アゴの位置を確認します。舌で上の歯の裏から上方をなぞってみます。行き過ぎると喉の軟らかい部分に達しますが、その少し前に凹(くぼみ)があります。

 

圧力の強弱
第一段階  「軟らかくそっと上アゴに圧力をかけます」すると自然に少し口が開きます。口周りや唇に緊張や力が入っていると口は開かなくなります。

第二段階  「軟らかく、そっとより少し多く圧力をかけましょう」これで開き方も第一段階より少し圧力が多くなります。ここで「第一段階の圧力=50%としましょう」
この後に100% 150% 300%などもあることを想定します。

第三段階  ≪50%⇒100%⇒130%⇒150%⇒300%≫の順にします。
各%の前には必ずブレスをします。口の開き方も%に比例して大きくなります。この圧力の差はエネルギーの差と相関します。

 

歌に応用する基本の練習
発声練習で≪上行5度 ドミソー≫を「マ」で拍子感と関係なく最後の音をロングトーンにして、エネルギーアップをします。音楽では上行はエネルギーアップが通常です。

歌唱時にサビになると強く歌うものとの癖が一般に広まっています。サビだから強くではなく、サビには高い音が多いのでエネルギーアップになると理解するのが良いと考えます。表現法によっては、逆に高い音を弱く表現することもあります。すると繊細な表現ができます。

 

喉開けのテクニック
喉開けを頭で理解するのはなかなか難しいことです。理論として言葉でしかも口の中のどこをどうするかということを音声学的に言って、それをそのまま実践したとすると大抵はいろいろなところを緊張させてしまったりします。喉の奥の方を下げようとして却って喉全体を緊張させることもあります。

ここではあえて、理論的ではなく、感覚的な方向から言ってみると、比較的分かりやすいかなという方法を書いてみます。

それは「口を軽く閉じて欠伸 」です。

始めは鏡で「こうなったら」という状態での理解をします。つまり「舌の中心が下がっていたら開いていることになる」ということを十分理解しておくことが重要です。

最初に鏡で口の中の様子を知っておくことは必要です。「舌が平らより中央が凹んでスプーンのようになっていること、舌の奥が下がっていること、舌先は下の歯の裏側にそっと触っている状態がよい」ということを理解しておくことは必要です。

授業中に欠伸が出そうになったらどうしていましたか?「堂々としていた」「下を向いてしていた」など色々あると思います。

中には「下も向かないで息も吐かないでしていた」ということもあるでしょう。この方法は実際には吐いているのですが鼻腔の方へ息を廻しています。「欠伸を噛み殺す」という表現もあります。

この状態すなわち息を吐いている状態が大切です。その時には口腔内の容積を多くしています。

口腔内の容積を多くすれば、上アゴは上へ、舌は全体が下がります。他の言葉で表現すれば「口の中へ氷を入れている」「水をいっぱい含んでいる」と同じ状態です。

この状態を意識的でなくイメージですれば喉開けができたことになります。結果として(外側で感じると)下顎の先端の骨の少し喉寄りのところが微妙に下へ下がる(ふくらむ)感じであれば成功です。

このようにするには「口を軽く閉じて(開けて)欠伸を噛み殺すイメージを」という方法が的確な方法ということになります。

この後、発声状態でもこの状態ができれば太い声になり喉開けテクニックも使えます。ポップスの場合は表現によって開け方を調節して使っても良いでしょう。

※喉の奥を下げるのはマイナスです。余程確実でないと喉の奥は下がっても舌先の方は上へ上がって来てしまいます。この状態では声が出にくくなってしまいます。たとえ出たとしてもいかにも喉を開けたという感じの重い声になってしまいます。

 

喉開けと上アゴ上げのセット
「上アゴ上げ…エネルギー調整」と「喉開けテクニック」を相関して歌うと色々な表現ができて歌唱力・歌唱テクニックがアップします。

喉開けをすると胸部共鳴が多くなり、太くボリュームのある声になります。しかしこのままでは胸部に共鳴した倍音の割合が多くなり、声が重くなります。

一方上アゴを上げると頭部の共鳴は多くなりますが高い倍音の割合が多くなり、明るいが硬い声になります。

両方を混合した声が軟らかくボリュームのある声になります。喉開けと上アゴ上げをセットして使うと聞きやすい声になります。

上アゴで発声するエネルギー・喉開けを相関してコントロールすると各声区の声質を統一でき、歌の抑揚もつけられます。ただし変化をつけ過ぎると、却って聞き難くなってしまいます。

最初は音高を基準にして上行音ではエネルギーアップ、下行音ではエネルギーダウンをする練習をします。ここでいうエネルギーアップ・ダウンはクレッシェンド・デクレシェンドと解釈してもOKです。

声質とエネルギー変化(抑揚)が自由につくようになったら、もっとハイレベルのエネルギーコントロールの練習に移ります。

ハイレベルコントロールとは上行・下行による変化だけでなく、言葉のニュアンスやメロディーから感じるエネルギー変化を伴わせる練習です。上行フレーズでダウンするテクニックまで使えるようになると、歌唱力が何倍にも増えます。

 

次の音を上アゴ上げで準備
上行音程の場合に、次の音の前に空白時間ができ、次の音を乱暴に歌う例がよくあります。現代ではCDを出してプロと言われる人の中にもあります。これはブツケです。絶対に身につけないために一度も体験したくないことです。ブツケると、呼吸もくずれて胸式になります。

音程移行は上行も下行も次の音を準備してから声にすることを身につけるます。「次の音の子音のタイミングで用意」します。

それに上アゴの緊張も同時にすると切れ目ができず、ブツケにならず、共鳴もついた声で次の音に入れます。

切れ目ができず音が移れるのでレガートになり、フレーズ感とメロディーラインがきれいにできます。

その上エネルギーコントロールもできるので、歌唱力も一段とアップできるのです。

※「カタカナで歌わないで、ローマ字で歌って下さい」こうすると次の子音のタイミングが感じられます。この時に次の音程を感じておけば次の母音では良く抜けた声になり音程もしっかりします。だからレガートもできフレーズ感ができ、メロディーラインがきれいにできます。

 


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